こたえはわからない。
たしかに今までに鍼治療だけで末期癌の患者さんが完全に治癒した例を症例として持ってはいますがそれが鍼によってそうなったのかどうかを評価するには数が少なすぎますし同じ状況で残念ながら亡くなった症例もあります。
ただ、この30年間で10年以上継続治療(健康管理目的)している私の患者さんが癌になられたのは十数例しかなく(カルテを全て精査した訳ではないので大まかな数字ですが)、その中で亡くなられた症例は2人だけです(悔しいのでよく覚えています)。
厚生労働省によれば「日本人の2人に1人が癌に罹り3人に1人が死亡する」と言うけれど、鍼灸治療を継続している人を対照に癌の罹患率・死亡率を統計すれば全く違う数字になるのではないかと思います。
(当院だけでみると5.4人に1人が癌になりその内の10.5人に1人が亡くなる計算になりました。)
古賀はり灸院厚生労働省
グラフのサンプリングにはそれぞれの条件が異なりますので単純に比較はできませんが患者さんで癌になる方が少ないこと仮に癌になっても癌死に至らないことは印象として強く持っています。偶々そういう患者さんばかり集まってみえていると言えばそれまでですが。
もちろん、罹患後は外科的治療などを併用しています。決して鍼灸治療だけでごり押しして解決している訳ではありませんが鍼灸がお役にたっているという実感はあります。