四象医学の甘盛在君から頂いた四穴鍼。鍼柄の量感に比べて鍼体が比較的細長くて手にした時何かしっくりいかなかった。それでもこのまま使わずにお蔵入りするのは勿体ないので何とかならないかと考えていて思いついたのが四穴鍼の鍼柄に甘流テイ鍼の鍼体を差し込む形で合体させることだった。研究仲間のM先生のお兄さんが宝飾関係の技術者なので無理を言って改造して合体してもらったのが下の合体甘流四穴鍼だ。小さく開けてあった穴も少し広げたうえで実際の灯篭のように四穴は貫通してもらった。

さてその使い勝手だがこれが中々良いのだ。甘流テイ鍼で使っていたのと同じような状況下では以前と同じように使えるしそれ以外の状況でも新たに使える幅が増えたような気がする。具体的に言えば洪脈やそれに近いような脈状、身熱が潜在的に診られるような状況でこれらの脈を落ち着かせるのにはよく適しているような気がする。これから先、繰り返し臨床で試して行くうちに何か結論めいたものが見つかるかもしれないと思っている。甘君のお陰で良い道具と巡りあえた。鍼術は深くて面白い。感謝。

kanryu4ketusin
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2007/8/4