今朝、息子が起きてきて寝違えたみたいと言った。
「おまえの鍼箱持っておいで」
我が家には家族それぞれ「My鍼箱」がある。

治療はあまりに簡単なので知っている臨床家からは笑われてしまいそうだが

結果から言えば「後谿‐申脈」

頚の前屈に痛く左右差はないというので「督脈か膀胱経」の抵抗によって痛みが出ていると判断した。
督脈なら「奇経」の主治穴「後谿」、膀胱経へのアプローチはいろいろある(自経からもってくる・肺経から持ってくる・腎経から持ってくる・脾経から持ってくる・肝経から持ってくる)が奇経との組み合せが一番妥当なところか。

まあ、まずは「後谿」一鍼。
「どう?」
「あぁ。。だいぶんとれた」
「もう少し・・・」

これでも良いかなと思ったが欲張って「申脈」にもう一鍼。
「どう?」
「うん。もうほとんど取れた。ありがとう」

膀胱経で申脈を選んだのはご承知の通り申脈は膀胱経であるが奇経の陽蹻脈の主治穴で督脈の後谿穴とはよく対で使われる。

こんな患者さんばかりだと楽ちんなんですが。