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臨床経絡

「経穴ゲートスイッチ理論」に基づいた臨床現場で役立つ経絡治療の紹介

沢山の東洋医学の理論があり、それを学校で学びますがどのように運用するかまでは教えてくれません。「経穴ゲートスイッチ理論」を理解すれば知識が臨床に活かせるようになります。

ここでは「入門」「症例集」「臨床ひろば」「異論な医論」の4つのテーマに分けて紹介しています。

「経穴ゲートスイッチ理論」入門

子 午

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古くから劇症の急性疾患に著功を示すと言われる子午治療の根拠となるのは素問天元紀大論篇第六十六、五運行火論篇第六十七、六微旨大論篇第六十八、気交変大論第六十九、五常政大論第七十、六元正紀大論第七十一、至真要大論第七十四の七篇ですがこの七篇をまとめて「運気七篇」と言います。この「運気七篇」中の子午関係の理論を臨床に応用したのが子午治療です。 簡単に言うと十二経絡を十二支に配当し時刻と経絡の関係を明かにし更に対角の干支関係を(例えば子と午の関係)臨床に応用したものです。特に劇症の急性疾患の時に応用すると驚くほどの効果をみることがあります。しかし劇症と言うほど症状が激しくなくても症状が特定の経に限局しているもので比較的に症状の発現の時期が新しいものについてはこの子午治療を試してみる価値はあります。


 具体的にはある経に病症が限局して発現した場合その経と子午関係にある経に治療穴を求めて施術します。治療穴は病症と反対側(健康側)で主に絡穴に求めますが状況によっては絡穴以外の経穴に治療穴を選ぶこともあります。
出典に厳密に倣うならばその時刻などの条件も揃わなければ適応する病症ではないと言うことになりますが実際の臨床では時間に関してはあまり厳密にとらわれることはないと思います。
ほとんどの場合、治療の第一鍼に選択される理論ですが治療中に新たに出現した一時的病症を取り除くことにも有効に働きます。


子午治療を経穴ゲートスイッチ理論に基づいて治療の最初の第一第二鍼として運用する場合はその前に立てた治療方針が妥当であるかを確かめる方法としても有効です。具体的には、もし選択した経穴によって何も病症的変化が無い場合は患者さんの訴えていた病症が最初に考えていた経に由来しない確率が高いということを示しています。
つまり第一第二鍼の結果を診ることは病症がどの経由来かを確かめる検査としても位置づけられるので検査と治療の両方を兼ね備えていることになるとても都合の良い方法です。


子午関係図


八脈交会八穴歌

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「八脈交会八穴歌」
(医宗金鑑)

◆公孫は衝脈にして胃心胸をつかさどる

◆内関は陰維にしてくだすところは総じて同じ

◆臨丘は胆経にして帯脈に連なる

◆陽維は目鋭にて外関と逢う

◆後谿は督脈にして内眥と頸に通じ

◆申脈は陽蹻の絡にしてまた(内眥と頸に)通ず

◆列缺は任脈にして肺系に行き

◆陰蹻は照海にして膈と喉ロウにいく

奇 経(督脈)

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5、「督脉」

a)
流注・配当穴


「陽脉の海」。胞中より起始。骨盤の中央に下行し尿道口の下端にある廷口(膣の開口部)に連絡。会陰から起こり脊柱に沿って上り後頭の正中より風府穴に至り、脳に入る。さらに頭蓋の正中を通り百会穴に上り額をめぐり鼻柱に至り上歯齦に終る。

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奇 経(任脈)

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7
、「任脈」


a) 流注・配当穴


「陰脉の海」。胞中から起始。肝経・脾経・腎経とともに腹の中を並んで進む。会陰から起り、下腹部の正中を上り、のどをめぐり下顎の正中より下歯齦に終る。

b)
病症・治療穴

「任脈列缺穴主治歌」

痔瘡で肛門が腫れ、泄痢が纏わるもの

吐紅、溺血、漱咳痰

歯の痛み、喉の腫れ、小便が渋るもの

心胸腹の痛み、むせび咽が難しきもの

産後に強ばりを発して、語ること能わざるもの

腰痛、血疾、臍腹の冷えるもの

死胎が下らずして、膈に上攻するもの

列缺に一刺すれば、すなわち癒えるなり

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奇 経(陽蹻脈)

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6、「陽蹻脈」


a) 流注・配当穴


穴名

所属

交会

穴性

1

申脉

膀胱

2

僕参

膀胱

3

附陽

膀胱

奇経郄穴

4

臑兪

小腸

陽維

5

巨骨

大腸

三焦

6

肩髃

大腸

7

地倉

大腸・任

8

巨髎

9

承泣

10

睛明

膀胱

小腸・胃・陰蹻

11

風池

三焦・陽維


b) 病症・治療穴


「陽蹻申脈穴主治歌」


腰背脊強、足踵風

悪風、自汗、あるいは頭痛

手足の麻攣、上肢の冷え

雷頭風、赤目、眉稜痛、吹乳、耳聾、鼻血

癲と癇、四肢の関節痛

遍身腫満、汗淋漓

申脈に先ず鍼すれば奇効あり

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