TVのニュースで「冬の季節になると◇やたらと食欲がわく◇やたらと眠くなる◇鬱っぽくなるひとが多くなる」と言っていてその後に何がその理由かを解説するのかと思いきや情報の放り投げでした。

では。代わりに私が勝手な解釈で解説します。冬の三点セットについて

答えは脳の発達の歴史を紐解けば簡単明瞭に出てくる。

人間の脳はある日突然それ以前の旧式の脳を捨てて発現したのではない。旧式の脳(旧皮質)の上に新型(新皮質)が被さるように出来上がったのだ。これは人間が現れるずっと以前からそうであって脳の発達の歴史は神経機能が現れた頃から繰り返し繰り返し旧型の上に新型を被せる形で進化してきた。だから私たちの脳の中に今なお原始的な脳が存在しているわけだ。ではそれらは存在しているだけで機能していないのかといえばちゃんと今でも僅かではあっても機能していると私は思っている。

ではどういう機能が残っているのかと言えばいわゆる「種を絶やさないために働いていた本能」だ。

私たちの祖先がまだ虫けらみたいだったときその種が絶えないために働いた本能、たとえば雨が降って逃げ遅れたら生命の危険にさらされる可能性のあるような脆弱な生物だった頃は本能的に雨を避ける行動は種の保存のためには必須の能力だ。そういう生物の身になって想像すれば天候が崩れる前には「なにか胸騒ぎがする。ここにじっとしておれない。脚が勝手に動いて木によじ登ってしまう~!」そんな能力・本能。

理由なんて判らない判らないけど自然に動かされてしまう。

先のスマトラ沖地震で象が津波が来る遥か前に海岸から山手の方に走り出した現象もこれだ。こういう能力で種の保存にかかわることであれば私たち人間の脳の中にも未だに色々残っているはずだと考えてる。

生命の危機にかかわる自然現象だけではない種の保存と言えば生殖もそうだ。春秋に躁が増えるのは生殖と関係があるのだろう。野生の動物は繁殖期になると寝食を忘れて生殖に励む種も多い。まるで躁病の患者さんが夜中に一睡もせず大声出しているのとよく似ている。動物園のサル山のお猿さんも繁殖期はお尻を真っ赤にして興奮している。おそらく人間も同じように太古には繁殖期が春秋にあったのだろう。

では冬の「食欲・眠気・鬱傾向」は何に由来するのか?

前置きが長くなったが、答えは「冬眠という本能」…「食いだめ」しなきゃひと冬越せないからいつになく食欲が増し、「冬眠する」からには眠くならなきゃならない。「じいーっと巣に篭れる」のは外に出たくないなぁと言う鬱的な気持ちになるからでそうでなければそんなにひと冬じっとしておれない。

人間が人間でなかった頃のご先祖に冬眠をしていた種がいたんですね。その頃は当たり前の自然現象だったのが今では冬眠なんかしなくても種を維持できるから種としてはやめちゃったけど冬になるとその名残が出てしまうひとが結構いるということです。

鬱で悩んでおられる方の中には自分の身体がひとより劣っているとコンプレックスを持つ方もおられますが劣っているのではなくて本来人間誰でもが持っている本能がひとより強く出ているだけのことなんですが。。。

食べたいだけ食べて眠くなった時に寝て動ける時に動いてなんてスタイルで生活できるスローライフの世の中だったらこれらの本能が少々強く出てもなあんにも困らないんですが。。。