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臨床経絡

「経穴ゲートスイッチ理論」に基づいた臨床現場で役立つ経絡治療の紹介

沢山の東洋医学の理論があり、それを学校で学びますがどのように運用するかまでは教えてくれません。「経穴ゲートスイッチ理論」を理解すれば知識が臨床に活かせるようになります。

ここでは「入門」「症例集」「臨床ひろば」「異論な医論」の4つのテーマに分けて紹介しています。

「臨床経絡」入門

奇 経(督脈)

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5、「督脉」

a)
流注・配当穴


「陽脉の海」。胞中より起始。骨盤の中央に下行し尿道口の下端にある廷口(膣の開口部)に連絡。会陰から起こり脊柱に沿って上り後頭の正中より風府穴に至り、脳に入る。さらに頭蓋の正中を通り百会穴に上り額をめぐり鼻柱に至り上歯齦に終る。

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奇 経(任脈)

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7
、「任脈」


a) 流注・配当穴


「陰脉の海」。胞中から起始。肝経・脾経・腎経とともに腹の中を並んで進む。会陰から起り、下腹部の正中を上り、のどをめぐり下顎の正中より下歯齦に終る。

b)
病症・治療穴

「任脈列缺穴主治歌」

痔瘡で肛門が腫れ、泄痢が纏わるもの

吐紅、溺血、漱咳痰

歯の痛み、喉の腫れ、小便が渋るもの

心胸腹の痛み、むせび咽が難しきもの

産後に強ばりを発して、語ること能わざるもの

腰痛、血疾、臍腹の冷えるもの

死胎が下らずして、膈に上攻するもの

列缺に一刺すれば、すなわち癒えるなり

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奇 経(陽蹻脈)

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6、「陽蹻脈」


a) 流注・配当穴


穴名

所属

交会

穴性

1

申脉

膀胱

2

僕参

膀胱

3

附陽

膀胱

奇経郄穴

4

臑兪

小腸

陽維

5

巨骨

大腸

三焦

6

肩髃

大腸

7

地倉

大腸・任

8

巨髎

9

承泣

10

睛明

膀胱

小腸・胃・陰蹻

11

風池

三焦・陽維


b) 病症・治療穴


「陽蹻申脈穴主治歌」


腰背脊強、足踵風

悪風、自汗、あるいは頭痛

手足の麻攣、上肢の冷え

雷頭風、赤目、眉稜痛、吹乳、耳聾、鼻血

癲と癇、四肢の関節痛

遍身腫満、汗淋漓

申脈に先ず鍼すれば奇効あり

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奇 経(陰蹻脈)

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8、「陰蹻脈」

a) 流注・配当穴


穴名

所属

交会

穴性

1

然谷

2

照海

3

交信

奇経郄穴

4

睛明

膀胱

小腸・胃・陽蹻


b) 病症・治療穴


「陰蹻照海穴主治歌」


喉閉、淋渋と胸腫

膀胱気痛ならびに腸喝

食黄、酒積、臍腹痛

嘔瀉、胃翻及び乳瘊

便燥、難産、血、昏迷

積塊、陽風で便を下さば紅きもの

膈中上快、梅核気

照海を格主して鍼すれば霊あり

奇 経(帯脈・陽維脈)

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3
、「帯脉」


a) 流注・配当穴


穴名

所属

交会

穴性

1

章門

胆・(脾)

2

帯脉

3

五枢

4

維道


b) 病症・治療穴

「帯脉臨泣穴主治歌」


中風で手足の挙動が難しもの

麻痺と痛み、発熱して筋が拘攣するもの

頭風、腫痛が口の両脇、項、眼に連なり

赤くなり痛み、頭眩、歯痛

難聴、咽腫の証と合わせるもの

遊走性の関節痛、掻痒、筋のひきつれ

腿の痛み、脇の脹り、肋と肢の痛み

鍼が臨泣に入れば、病は癒ゆべ

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